米Airbnbの体験サービス「トリップ」2018年内に世界1000都市に大幅拡充!

米Airbnb、宿泊と体験のサービス内容を大幅拡充

(日経ビジネスオンライン 2018年3月24日)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030800018/031400477/?P=1
旅行先の国を選ぶと、真っ先に宿泊施設を選ぶが、その次に宿泊先周辺の体験を探す。
Airbnbで宿泊施設を選ぶと、次に体験が選べるようになっている。「フード&ドリンク」「アート」「自然」「スポーツ」「歴史」の分野で検索できるのが、Airbnbの「トリップ」だ。
商業的な体験教室だけではなく、個人(ホスト)が、旅行者に体験してもらいたいと思わせるものが多いのが特徴だ。
「モノからコトへ」と言われて久しいが、コト消費の体験を本気で販売しているのはAirbnbだと思う。
現在「トリップ」は60都市で5000件提供されているが、2018年内に世界1000都市に拡大するという。
【ポイント】
Airbnbの現在の宿泊施設件数は世界で450万を超え、2028年までに年間ゲスト十億人を目指すという。
巨大になったため、目的地やエリアを絞り込んでも、「シェアルーム」「個室」「一軒家」の3つのカテゴリーでしか物件を検索できない。3つのカテゴリーの中で最も多い「一軒家」を細分化し、オーストリアの山小屋のような「バケーションホーム」、ボートのキャビンやツリーハウスのような「ユニークな施設」、「B&B」、「デザイナーズホテル」の4つのカテゴリーを追加する。
Airbnbは、個人の旅行客向けの利用を想定して作られたが、観光だけではなく、ビジネスや、家族や友人同士といったグループで宿泊したいというニーズなどが浮き彫りになってきた。
「全体評価が4.8以上」かつカテゴリーに特有の「アメニティ」「サービス」を備えた「Airbnbコレクション」を提供するといい、最初は最も需要の多い「ファミリー(Family)」と「出張(Work)」に絞って提供する。
ファミリーコレクションでは、家族からの5つ星の評価を獲得し、完全なキッチン、Wi-Fi、テレビを備えた一軒家をそろえた。家族旅行は何かと荷物が多くなりがちだだが、ファミリーコレクションには、子供たちのための本から、おもちゃ、ゲームまで用意されており、身軽に旅行ができそうだ。

出張コレクションでは、予定が急に変更になることが多いビジネスパーソンのために柔軟なキャンセルポリシーを採用し、セルフチェックイン、Wi-Fiはもちろん、仕事用の机、アイロンやドライヤーのようなアメニティを用意した。
2018年夏には、「ハネムーン」「グループ旅行」「ソーシャルステイ」がコレクションに加わり、「ウェディング」「ディナーパーティー」「唯一無二」「アクセシブル」を合わせ、全部で9つのコレクションの提供を予定している。
Airbnbは美しい家であること、素晴らしいホストがいること、そして品質認証というプラスアルファを加えた上位クラスを設定し、「Airbnb Plus」として提供を開始する。平均的な価格帯は100ドルから200ドル程度。
Airbnb Plusは、13都市の2000件の施設を皮切りに、世界各国の都市に展開していく計画だ。日本でのAirbnb Plusの登場は2018年中を予定しているという。

2016年11月に提供を開始した「トリップ」は、宿泊先での体験を素晴らしいものにするためにAirbnbが提供する体験のこと。「フード&ドリンク」「アート」「自然」「スポーツ」「歴史」などから、旅行者は興味や関心に即したものを選び、ホストの家を訪問し、他の旅行者と共に旅先での体験を楽しむことができる。
どの体験も専門性、ローカルアクセス、ホスピタリティの3つの要素を重視し、高い品質のものを提供できるようにしている。
現在のトリップの提供は、東京を含む60都市、5000件であるが、これを2018年内に世界1000都市にまで大幅に地域を拡大する計画という。
人気は「フード&ドリンク」で、現在提供中のうち30%を占める。「ソーシャルダイニング」は、ホストとゲストが一緒に食事をすることで、関係を育むことができる。
「アドベンチャー」では、ホストはロジスティクスと宿泊先を用意し、ゲストは乗馬やハイキングなどを楽しめる。
人が旅をする理由は、単に違う場所に行くためではない。もっと多くの人に旅先での個性的な体験を楽しんでもらえるよう、追加されるのが「パッション」カテゴリーである。具体的には「社会貢献」「ソーシャルダイニング」「アドベンチャー」「Airbnbコンサート」だ。
「社会貢献」の体験は、現地のNPO(非営利組織)と旅行者をつなぐという役割を果たす。旅行者は報酬の全額をNPOに寄付することで、その地域でのNPOの活動に貢献できる。