中国のキャッシュレス化が進む中「品行方正」な人が増えてきた…

品行方正な人たち
(産経新聞コラム 2018.3.28)
3月28日の産経新聞朝刊コラムに「品行方正な人たち」が掲載されていた。
中国でキャッシュレス化が進むなか、銀行口座に直結した実名登録済みのスマホから集まる”信用度”が利用者ごとに点数付けされるようになって、品行方正な人が増えたという。
記事では「罰則で人々の品行方正を強要せざるを得ないのなら、それは”性悪説”の証だ」と論じているが、私はそうは思わない。
鉄道で自動改札が当たり前になったおかげで、キセル乗車などの不正が大幅に減少した。
不正ができなくなる仕組みは人心まで変える。品行方正な隣人が増える期待を持ち、この記事を読んだ。
【記事全文】
中国で「品行方正」に振る舞う人が増えてきた。
店舗での支払い、公共料金の納付、タクシー料金支払いなど、キャッシュレス化が急速に進むあらゆる決済シーンで、銀行口座に直結した実名登録済みのスマホから集まる”信用度”が利用者ごとに点数付けされるようになったからだ。
正しく支払ったか、という基本情報のみならず、スマホでタクシーを呼んだ場合、急なキャンセルをしなかったかどうか、シェア自転車なら、指定された白い枠内に正しく返却したかどうかなど、利用者の行動が逐一、チェックされる。
30分で利用料金1元(約17円)のシェア自転車。荷物カゴなどを盗んだり壊したりする行為が確認されると、信用度は急低下。次回からの利用料金が100限に跳ね上がる。
しかも信用度が大きく下がれば、高速鉄道や航空機の利用が今後、厳しく制限されることになった。逆に信用度が上がれば優遇措置も数多く享受できる。
中国のキャッシュレス社会を先進性の証と喧伝する向きもある。だが、罰則で人々の品行方正を強要せざるを得ないのなら、それは”性悪説”の証だ。罰則などなくとも、品性ある行動が日常の日本人には、個人の信用がスマホ経由で点数化される社会が奇異に映る。