中国・韓国・台湾・香港の訪日リピーター傾向 国別の違いがくっきり!

アジア4か国のインバウンド動向は国別の違いがくっきり、中国・韓国・台湾・香港の訪日リピーター傾向を整理

(トラベルボイス 2018年4月15日)
https://www.travelvoice.jp/20180415-109012
観光庁の調査による、2017年に訪日回数が2回以上の「リピーター」は61.4%の1761万人だという。
リピーターの内訳は、韓国(30%)、台湾(25%)、中国(18%)、香港(13%)となり、これら4か国で86%を占める。
韓国は、リピーターほど「ひとり旅」が増加し、「3日以内」の短期滞在が拡大。
台湾は、訪日回数に関わらず家族・夫婦連れが6割以上で、リピーターほど滞在期間が長い。
香港は、リピーターほど「夫婦・パートナー」連れが増加し、ゴルフ・舞台鑑賞など娯楽サービス単価も上昇。
中国は、リピーターは短期滞在派と長期滞在派に二分化
それぞれのお国によって傾向が変わるようだ。
【ポイント】
観光庁は「平成29年訪日外国人消費動向調査(トピックス分析)」として、アジア4か国・地域(韓国、台湾、香港、中国)の消費傾向をとりまとめた。
リピーター比率は、韓国(30%)、台湾(25%)、中国(18%)、香港(13%)となり、これら4か国・地域で86%を占める。

「韓国」:リピーターほど「ひとり旅」が増加、「3日以内」の短期滞在も拡大傾向!
韓国の1人あたり消費支出は、初めての訪日旅行(平均6.5万円)に対し、10回以上のリピーターは8.4万円。
リピーターほど「電気製品」「カメラ・ビデオカメラ・時計」「服(和服以外)、かばん、靴」の購入単価が拡大。
例えば電気製品では、訪日1~9回目までの購入単価は1万2000円代だが、10回以上のリピーターでは3万7600円に拡大。
訪日回数が増えるほど「ひとり旅」が増加。
初めての訪日旅行では友人同伴が49%、家族・親戚連れが29%、ひとり旅は8%に過ぎない。
しかし、2~9回目では友人同伴が36%と減少する一方で、ひとり旅が12%に増加。さらに10回以上のリピーターでは、友人同伴が19%に減少、ひとり旅の割合は23%にまで拡大している。
滞在日数では、初めての訪日旅行では「3日間以内」28%、「4~6日間」67%を占めたが、回数が増えるほど短期滞在が増加。10回以上のリピーターでは「3日間以内」45%までに増えた。

「台湾」:訪日回数に関わらず家族・夫婦連れが6割以上、リピーターほど滞在期間が長く!
台湾も1人あたり消費支出は訪日回数が増えるほど増加。「10回以上」では14.6万円で、初回(11.9万円)と比較して2.7万円拡大している。
「服(和服以外)・かばん・靴)」がヘビーリピーターでは初回訪問者と比較して倍増(2万9700円)。
「電気製品」「化粧品・香水」も訪日回数が増えるほど単価が上昇した。
10回以上のリピーターは「温泉入浴」(49%)、「日本酒を飲む」(40%)実施率が上昇する。
韓国同様に訪日回数が増えるほど「ひとり旅」が増加する傾向がみられ、初回は約6%だが10回以上のリピーターでは17%を占めた。そのぶん「友人同伴」が減少している一方で、夫婦・パートナーや家族・親戚同伴の割合は回数に関わらず安定的に6割以上を占めている。
滞在日数は、訪日回数を重ねるほど「7~13日間」「14日間以上1年未満」の中・長期滞在派が増えている。
初めての訪日旅行では「4~6日間」が84%を占めるが、10回以上では63%に縮小。一方で「7~13日間」は初回の13%から29%にまで拡大している。
訪日回数が増えるほど「航空(船舶)券や宿泊券を個別手配」が増加。

「香港」:リピーターほど「夫婦・パートナー」連れが増加、ゴルフ・舞台鑑賞など娯楽サービス単価も上昇傾向!

香港の1人あたり消費支出は、初回の14.3万円に対し、10回以上では19.8万円と5.5万円もの開きがみられた。

10回以上のリピーターで「和服(着物)・民芸品」が初回の2万4000から5万7900円と大きく増加。
「カメラ・ビデオカメラ・時計」「服(和服以外)・かばん・靴」なども増加傾向にあるほか、「ゴルフ場・テーマパーク」「舞台鑑賞・スポーツ観戦」といった娯楽サービス費も単価が大きく上昇している。
同伴者は、訪日回数が増えるほど「夫婦・パートナー」同伴が増加するのが特徴的。
夫婦・パートナー連れは、初回訪日時は16%だったものが、10回以上のリピーターでは32%にまで拡大。
滞在日数は、初回でも10回以上でも「4~6日」が50%台で半数越え、7~13日間が40%台となっている。
旅行手配の2回目以降は、旅行会社のツアーは1割以下に縮小し、個別手配が76%と拡大。

「中国」:リピーターは短期滞在派と長期滞在派に二分化傾向!
中国の1人あたり消費支出は、初回の22.1万円に対し、10回以上では30.2万円と8.1万円もの開きがみられた。
消費額は、「買い物」「宿泊料金」「飲食費」「交通費」で10回以上のほうが高い。
娯楽サービス費では、「舞台鑑賞・スポーツ観戦」「ゴルフ場・テーマパーク」など、比較的単価の高い分野で回数を重ねるほど減少し、単価の低い「美術館・博物館・動物園・水族館」は上昇。
買い物では、電化製品やカメラ、化粧品、衣類など多くの品目でリピーターの単価が拡大している。
同伴者は、初回~9回までは家族・親戚連れが48%と多いが、10回以上では32%に低下。友人連れも22%から18%に縮小した。代わって「ひとり旅」の割合は初回の6%から10回以上で26%と大きく増加した。
滞在日数は、10回以上のリピーターは「3日間以内」の短期滞在派と「14日以上1年未満」の長期滞在派が増加。
1回目は旅行会社の団体ツアー52%、2~9回目には約2割。個別手配は、初回の37%から10回以上で77%を占めるに至った。