大阪・大正 1級河川・尻無川の河川敷の宿泊施設や飲食店 全国初!

大阪・大正 河川敷の宿に挑む 初の施設誘致 外国人観光客狙う
(毎日新聞 2018年4月24日)
https://mainichi.jp/articles/20180424/ddf/001/010/005000c


大阪市大正区の「京セラドーム大阪」の対岸、1級河川・尻無川の河川敷2400㎡に宿泊施設や飲食店ができる。
これまでは、防災上の課題などから宿泊施設の建設は前例がなかったが、ベイエリアの活性化を目指す大正区の主導で、地元住民らで作る協議会を設立し、河川管理者の大阪府が許可したという。
大正区の水辺の開発も10年ほど前から着実に進んでおり、この事業の成功を応援していきたいと思う。


【ポイント】
河川敷に宿泊施設を誘致する全国初の取り組みが大阪市大正区で進んでいる。
「京セラドーム大阪」付近を流れる1級河川・尻無川の南岸(左岸)で、周辺では飲食店の出店やUSJへの船舶運航が検討されるなど、外国人観光客らをターゲットにベイエリアの新たなにぎわいスポットとして期待される。

建設予定地はJR大正駅と京セラドーム大阪間の河川敷約2400平方メートルで、飲食店や周辺をクルージングする船舶が止まる船着き場を設置する。
宿泊施設は小規模で、客室はシングルやファミリータイプを想定、約60~70人の宿泊を見込んでいる。
公募で選ばれた飲食店や不動産を手がける市内の会社「RETOWN」が年内の開業を目指す。

河川管理者の大阪府などによると、河川敷の利用は従来、公園や遊歩道など公共性の高い用途に限定されてきた。しかし、水辺を生かしたまちづくりや河川敷の有効活用を求める声が高まり、2011年の河川法改正で地域の合意があれば、民間事業者がカフェやキャンプ場を営めるようになった。

今年2月現在、民間などが手掛けた河川敷の活用事例は、道の駅やバンジージャンプ場など全国で約50カ所あるが、防災上の課題などから宿泊施設の建設は前例がなかった。
ベイエリアの活性化を目指す区の主導で14年12月、地元住民らで作る協議会を設立。
安全マニュアルの作成▽台風襲来時など河川の水位上昇が見込まれる場合の有人監視体制の整備▽地域での避難施設の確保--など安全対策がクリアできる見通しとなり、府が今月16日、河川敷の使用を許可した。

尻無川の河川敷を巡っては現在、宿泊施設などの予定地西側でバーなど2店舗が営業中。情緒漂うデートスポットとして雑誌にも取り上げられ人気を集めているが、いずれも無許可で、周辺住民から騒音への苦情も寄せられていた。
区はオーナーらに宿泊施設付近への移転を要請。店側も応じる意向を示しており今回のプロジェクトは無許可営業の解消にもつながりそうだ。

「川べりに泊まってもらうことで、夜の飲食だけでなく朝の水辺の魅力も堪能してほしい。河川敷から新たなまちの魅力を発信できれば」と話している。