奈良県のインバウンドの61%が旅行日程10泊以上、奈良県宿泊わずか16%!

奈良県内宿泊わずか16% 「もっと情報発信を」 商議所調査 /奈良

(毎日新聞 2018年5月3日)
https://mainichi.jp/articles/20180503/ddl/k29/020/394000c
奈良を訪問する訪日客は、日本での旅行日数が10泊以上61%と、長期滞在の方が多いようだ。
しかし奈良県内宿泊16%と宿泊への課題が大きい。
奈良県内の旅館とホテルの客室数8690室と全国最下位。また旧来型の宿泊施設が多く、訪日客の宿泊スタイルにあっていない点が課題としてあげられる。
「奈良は泊まらずに楽しめる場所」と認識している外国人もいるというのは問題だ。
【ポイント】
奈良市を訪れた外国人観光客の61%が10泊以上の日程を組んで日本を訪れているのに、県内宿泊はわずか16%という実態が、奈良商工会議所の調査で分かった。
前年度も県内宿泊は14・6%にとどまっている。
「外国のガイドブックなどを参照して、奈良は泊まらずに楽しめる場所と認識している外国人もいるようだ」と話している。

観光客の訪問目的や不満などを探るため外国人と日本人101人ずつ計202人にインタビューした。
外国人の85%が初来県で、国籍ではフランスが13人、旅行人数は2人が49%でそれぞれ最も多かった。
奈良県に入る交通手段(複数回答)は、JR59%▽近鉄25%▽貸し切りバス8%だった。

日本での旅行日数を尋ねたところ、10泊以上が61%で最多。以下、不明(11%)▽7泊(9%)▽5泊と9泊(各5%)と続いた。
奈良県内での宿泊数は1泊が13%、2泊が2%、5泊以上が1%にとどまり、84%が他府県と回答した。
宿泊施設の種類はホテルが43%、ペンション・民宿が36%、旅館14%。
日本における宿泊費は1人1泊当たり1万円以上~2万円未満が44%、1万円未満が35%の順だった。

奈良県以外の訪問地(複数回答)について聞いたところ、京都府が63件で最多。大阪府33件、東京都21件、広島県13件などと続いた。16年11~12月、外国人に宿泊地(複数回答)を尋ねたところ、京都(64・6%)、東京(59・8%)、大阪(58・5%)、広島(18・3%)に続き、奈良は14・6%で5番目だった。
観光で困った点(複数回答、特になし除く)は「観光地図など外国語の情報が少なかった」(9%)、「Wi-Fiの環境が不十分だった」(7%)などが目立った。

奈良県内の旅館とホテルを合わせた客室数(16年度末)は8690室で、大阪の10%、京都の24%に過ぎず、全国最下位だ。同会議所は「少しは結果を想像していたが、やっぱりという感じ。意見交換した留学生からは、母国のサイトなどで宿泊を含む奈良の情報がほとんど出てこないという意見もあり、もっと奈良に泊まってもらう工夫が必要だ」と指摘している。