「関西ワンパス」利用の訪日客から見えてきた 奈良の人気急上昇 でも宿泊は大阪・京都!

奈良が人気急上昇、外国人客に でも宿泊は大阪・京都で

(朝日新聞デジタル 2018年5月17日)
https://www.asahi.com/articles/ASL5J54CFL5JPLFA006.html
交通系ICカード「関西ワンパス」(3千円)の販売数も前年比約3倍となったようだ。
乗降駅の履歴を見ると「大阪、京都、奈良」相互間が増加し、奈良県は4万8千人が訪れ3.6倍と最高だった。
最後に降車した駅≒宿泊地とみると、京都市訪問では京都府宿泊が68.1%、大阪府が29.4%、奈良市訪問では大阪府宿泊が69.7%、京都府が21.8%だったという。
2016年に販売した「関西ワンパス」が2017年に利用されたものが3割あるといい、リピーター利用が進んでいるようだ。リピーターは1週間以上の利用が28.9%だった。
「関西ワンパス」が利用されるのは、お得な乗車券だからではなく、「JRと私鉄が1枚で利用できる」利便性にある。

「KANSAI ONE PASS」のデータ分析結果
http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/5pdf18-21.pdf
・カード利用日数は平均5.2日。カード利用回数は一回の旅行あたり平均31.1回。利用金額は平均4,638円。
・関西2府4県内で3府県以上を訪問した利用者は約4割。
・滞在時間は、大阪府が約61時間で最大、奈良県が約5時間で最小。京都府が約30時間。
・2017年4月〜12月アクセス分(約20万ユーザー、約140万ページビュー)のうち、「優待スポットリスト検索ページ」が16万PVが最多。
・満足度は「JRと私鉄が1枚で利用できる」が90%と、利便性に大きな評価を得ている。
【ポイント】
訪日客限定の交通系ICカード「関西ワンパス」の利用状況を調べたところ、2017年4~12月の関西6府県では、奈良県への訪問者が前年比3・4倍と最も伸びた。ただ、滞在時間は最短で、日帰り旅行が多いとみられる。

交通系ICカード「関西ワンパス」は各鉄道などで使えるもので、16年4月に導入された。
2017年4~12月に販売された13万3千枚のカードの、乗降駅の履歴から訪問した府県を調べた。
カード販売が前年比約3倍となり、各地の訪問も軒並み増加。
なかでも、奈良県にはのべ4万8千人が訪れ、伸び率では大阪府(3・0倍)や京都府(2・6倍)、兵庫県(2・5倍)を抑えて3・6倍と最高だった。

滞在時間は大阪府が61・4時間で1位。京都府(30・2時間)、滋賀県(10・5時間)と続き、奈良県は4・6時間で最短だった。
奈良市を訪れた旅行者の7割弱が大阪府、2割強が京都府に宿泊しているのが理由とみられる。

ワンパスの利用者は個人旅行者が中心で、地域別では台湾、中国、香港、韓国からが多いという。
訪問者数や滞在時間は依然として大阪府と京都府に偏っているため、運輸局や関経連は「周遊エリアの拡大に向けた官民一体の対策が必要だ」とする。