“指名買い”される高速バス会社”平成エンタープライズ”の取り組みが素晴らしい!

“指名買い”される高速バス会社の、仕掛けが面白い
(ITmedia ビジネスオンライン  2018年05月23日)
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/23/news004.html
日本の高速バス利用者は年間約1億1000万人という。
1億人という数字にも驚くが、高速バスは料金の安いものを選ぶ利用者が多いのだと思っていたら、”平成エンタープライズ”は異例の業績を上げているようだ。
高速バス利用者の60%が女性というのも再認識でした。であれば、女性に喜ばれる路線を選択したこの事業者の判断は素晴らしい。

【ポイント】

高速バス事業者のなかで”平成エンタープライズ”は異例の収益をあげている。
1992年に創業し、訪日外国人を扱う観光バス事業からスタート。2007年に「VIPライナー」のブランド名で高速バス事業に参入している。

2009年に女性専用車を導入。当時、高速バス利用者の60%は女性だったという。
3列独立シートバスは30%あり、その30%が女性専用車に乗ってもらえれば、損益分岐点を超えると計算した。
バスのコンセプトを「お姫さまになれるバス」として、車内をエレガントな雰囲気にした。
各座席にブランケット、スリッパ、ミニ枕、ウェットティッシュなどを用意したところ、すぐに人気が出て乗車率は90%ほどになった。

高速バスはバス停の場所がきっちり決まっていなかったので、迷われるお客さんがたくさんいた。
目的地に着くと、女性は近くのトイレで化粧直しをする人が多い。トイレを占有するため多くの方に迷惑をかけた。
台湾の高速バスを参考に、商業施設の1階にバス停を設ければいいと考え、JR新宿駅西口から徒歩3分のところに、高速バスの乗客が利用できるラウンジを設けた。
住所があるのでお客さんも迷いにくくなり。室内には、テレビ、PC、ドリンクバーがあり、出発時間までゆっくりすることができるようになった。
新宿のラウンジ約35坪の4分の1に、19席をパウダールームを作った。大きな鏡にドライヤー、ヘアアイロン、洗顔フォーム、化粧水、乳液などを用意した。

コストは、バスと宿泊をセット予約できるようにするなど複合サービスで採算に合うように考えた。
このような差別化でネット予約でも選んでいただける会社になった。
高速バスの利用者は20~30代が多い。
2017年度のチケットの平均単価が4%(200円強)上がった。自社サイトでの購入割合は、他社は2割ほどだが、当社では82~87%。

オリジナルグッズのサービスなどで、自社サイトで買いたくなる仕組みをつくれば、利益率が高くなるだけでなく、「平成エンタープライズのバスに乗りたい」というファンが増え、客単価もアップする。