日本の調理学校で「和食」より「洋菓子」を学ぶ留学生が増えている!

日本の料理学校で外国人が「和食」より「洋菓子」を学ぶ深い訳
(ITmedia ビジネスオンライン 2018年08月03日)
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1808/03/news045.html


日本の調理技術を学ぼうとする外国人留学生が増加している。辻調グループで18年度に入学した外国人留学生は314人と、前年度に比べ74人も増えた。
辻調グループの外国人留学生の42%が洋菓子作りを希望し、日本料理の33.5%を凌ぐ。
留学理由のトップは「日本の高い技術力」と「洋菓子のビジネスモデル」を学びたいという。
留学生は、「卒業後1~2年日本で働きたい」と思っているが、外国人のパティシエに就労ビザはほぼ下りない。人手不足のなか「高い技術を持つ留学生が日本で活躍できないのは残念」と嘆く。


【ポイント】
日本の調理技術を学ぼうとする留学生が集まるのが「料理の東大」「世界三大料理学校の一角」と称される専門学校「辻調」。辻調グループに入学した外国人留学生約200人にアンケートを取ったところ、42%が洋菓子作りを希望した。日本料理の33.5%を凌ぎトップの人気だ。

欧米では世界的な洋菓子ブランドが数多くあるのに対し、世界で通用する日本の洋菓子は決して多いとはいえない。しかし、タイでは意外なほど日本の洋菓子が人気という。
「タイ人は日本旅行中によくショートケーキやタルトなどを食べて喜んでいる。洋菓子店がたくさんあるし、コンビニでもおいしいお菓子が買える」 タイに比べて特にケーキの生地や生クリームの質が高いと感じるという。

辻調グループ全体で、18年度に入学した外国人留学生は314人と前年度に比べ74人も増えた。
うち辻製菓専門学校には136人が入学。そのほとんどは台湾や中国、ベトナムなどアジア圏の出身者だ。
辻調は台北とソウルで学校説明会を開いているので知名度が高く、留学生が集中しているとみる。
辻調グループは、4カ国語で進路相談や日本語を教える補講を開くなど外国人留学生受け入れに積極的だ。

辻製菓専門学校に入学した外国人生徒が挙げた留学理由のトップは「日本の高い技術力」。
実際、最近では多くの日本人パティシエが世界的な洋菓子のコンクールで入賞している。
「彼らは特定の日本人パティシエに憧れて留学しているわけではない。むしろ日本の技術に加えて洋菓子のビジネスモデルを学びたい人が多い」とみる。
「彼らは日本に洋菓子が溶け込んでいったステップに興味がある」
洋菓子店はレストランほど開業にコストがかからず、実店舗を構えずにネット販売も可能だ。留学生の半数以上が「卒業後は自分の店を開きたい」と回答している。
安全に菓子を作れることを証明する資格「製菓衛生師」を日本で取得して帰国する留学生も多いという。
授業料は年間217万円とアジア圏の経済水準からすると決して安くはなく、

製菓学校の留学生の半数以上が「卒業後1~2年日本で働きたい」と答えた。母国で活躍する前に日本の洋菓子店で実務経験を積むのが目的とみられる。
しかし、現行の法規制では外国人のパティシエに就労ビザはほぼ下りない。
製菓業界でも人手不足がここまで叫ばれているのに、「高い技術を持つ留学生が日本で活躍できないのは残念」と嘆く。