8月29日の観光シンポジウムのパネルディスカッション②

パネルディスカッションの2/2です。

今後も、さらに議論を深める企画を考えたいと思います!


関西観光本部事務局長 森 健夫 氏
京都市:京都市産業観光局 観光MICE推進室 観光戦略課長 西松卓哉 氏
大阪市:大阪市商店会総連盟理事長 千田忠司 氏(中央区商店会連合会会長)
神戸市:有馬温泉 瑞泉御所坊主人 金井啓修 氏
奈良市:NPO法人スマート観光推進機構 理事 中西弘之
   コーディネーター:NPO法人スマート観光推進機構副理事長、関西ベンチャー学会理事
              清水宏一 (元・京都市観光政策監)
(意見交換)
清水:これから先の関西の観光のチャンスについて語っていただきたいと思います。

森 :これから先の関西のチャンスは「万博」です。日本人も当然来ますが、外国人を増やすチャンスです。外国人をどのようにして引っ張ってくるか皆で知恵を出し合いたいと思います。
IRについては、いろいろ議論がありますが、大きな会議場ができるのであればMICEの話にもつながってきます。

千田:来年からいろいろなスポーツイベントに世界中から来られるので、このビジネスチャンスを活かさなければならない。そのため商店会の個店が努力をしなければならないと考えているところです。その先には万博やIRもあり、「商都大阪は変わりますよ」と発信していきたいと思います。

清水:別府温泉のような宣伝の取り組みは有馬では行わないのでしょうか?

金井:六甲有馬ロープウェイは赤字で困っていますので、シースルーにする提案をしました。
六甲ライナーの窓ガラスを、住宅街を走っている時は見えないようにして、眺望の良いところに来たら透明にする窓にしたら面白い。クラウドファンディングを行ない、ニーズ調査ができると神戸市に話していますが、「年寄りが怖がったらどうする」など、神戸市が心配しているので革新的な取り組みは難しいと思います。

清水:文化庁が京都に来ますが、何かチャンスになりますか?

西松:地元として強く要望してきたので、絶対に成功させなければならないと考えています。
京都には現場がたくさんあるので。京都に来たから、これまでできなかったことができたというように持っていかなければならないと考えています。
文化庁には関西の自治体からも出向されている職員が大勢おられるので、京都に止まらず、関西全体に貢献できるような取り組みもできるものと思います。

清水:今日のシンポジウムで感じられたキラーコンテンツは何かありますか?

森 :道具屋筋商店街で、商店街をあげて取り組んで来られた内容を知りませんでした。これを関西観光本部でも、インバウンドに伝えないといけないと感じたところです。
また、金井さんのシースルーなロープウェイ提案も面白いので、実現に期待いたします。

清水:サイクリング体験を通じて感じられた、外国人と日本人の感性の違いはいかがですか?

中西:日本人の良さでもありますが、遠慮したり、気遣いしたりするところは、外国人にはまずありませんね。自己主張が一番強いのはインド人だと私は感じています。

清水:オーバーツーリズムや手ぶら観光について、大阪で取り組まれていることはありますか?

千田:南海電鉄に手荷物の預かり所を要望して作ってもらいました。荷物を持つお客様は買い物をしないので、いかに手ぶらにするかが重要です。空港からホテルに荷物を送る取り組みも要望しているところです。
最近、京都で着物を着る外国人が増えましたが、着物の着方が教えられていない。京都でも、この点をしっかり取り組んでいただきたいと思います。

清水:着物の件ですが、あの業者は全て中国の業者です。

森 :関西観光本部でも、本当の着物の着方を見せる取り組みが必要と話している所です。

清水:京都市バスの「前乗り後降り」の仕組みはどうなっているのでしょうか?

西松:前乗りで料金を払って、降車地でそのまま降りる方式です。バスは前輪のところが狭くなり降りるのに時間がかかってしまうので、後からだとスムーズに降りることができます。

清水:大阪は食の都ですが、ハラールの方への表示どのようになっていますか?

千田:厳密な「ハラール」と言われると飲食店も取り組めませんが、「ムスリムフレンドリー」として食材などをシ—ル表示して、MAPを作って5年ほど前から取り組んでいます。
ただ「ハラール」の規制を恐れて、「ムスリムフレンドリー」取り組み店がさほど増えていないのが実態です。
インドネシアでも豚肉以外は問題ない方も多く、「ムスリムフレンドリー」で十分ではないかと思っています。

清水:有馬温泉でのハラールの取り組みはいかがですか?

金井:元々ムスリムは人前で裸を見せないので、温泉に入りに来るはずはないと思っています。それでも来る人は、それほど厳格ではない。料理も、豚肉を出さなければ基本的に問題ない人が多いと思っています。今までの経験でシーフードのお好み焼きを出せば大丈夫と思っています。

清水:近隣諸国を回る旅行はビザやパスポートが難しいと思いますが、どうでしょうか?

森 :近隣諸国を回る旅行はビザやパスポートについては外務省にお願いしているところです。
今の所はプランとして見せることに注力しています。
文字にすることの難しさを感じながらも、今回のシンポジウムの素晴らしさを思い返しています。
さらに議論を深める企画を考えたいと思います!