京都市内は宿泊施設の建設ラッシュ 中国や台湾から投資マネーが背景!

京都にホテル続々 中国や台湾から投資マネー、生活翻弄も

(京都新聞 2018年10月23日)
https://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20181023000091
京都市内は宿泊施設の建設ラッシュ。世界的な好況や金融緩和で膨張した投資マネーが背景だという。
中国や台湾だけでなく多くの国が注目しておりバブルだとも指摘されている。
クラウドファンディングで簡易宿所を建設する例もある。
京都へ流れ込んだ投資マネー。活力を高める半面、地価が高騰。市民生活を脅かす環境も生まれつつある。
【ポイント】
京都市の京阪三条駅の東側。2015年に廃業した老舗の「いろは旅館」が、来春にはフランス・パリを拠点とする外資系ホテルチェーン、アコーホテルズの施設に生まれ変わろうとしている。
手がけるのは、投資会社ウェルス・マネジメント(東京都)。総投資額は約100億円。主な出資者は東南アジアの富裕層だという。
京都市内は宿泊施設の建設ラッシュ。世界的な好況や金融緩和で膨張した投資マネーの流入が背景。
中国富裕層による京都の宿泊施設への投資は、4年ほど前から増え始めた。
中国向けのビザ発給要件が緩和されたのを機に、訪日客が急増し、京都の良さが広まったことが大きな理由。
宿泊施設の運営で得られる高い利回りや、中国では認められない土地所有なども魅力的に映るという。
中国だけでなく台湾からの投資も増えている。台湾の大手不動産会社の日本法人、信義房屋不動産(東京都)は宿泊施設整備を請け負う。台北市内の不動産は高騰しており、日本は割安感や安定感がある。
京都市東山区の五条通から北側の住宅街。伝統的な京町家に、宿であることを示すのれんが掛かる。
金融ベンチャー、クラウドリアルティ(東京都)クラウドファンディングで整備した簡易宿所だ。
同社は17年から古い建物を一棟貸しの簡易宿所に改修するプロジェクトを市内で7件計画。いずれも年率6~10%程度の想定利回りをうたって、3千万~7千万円の資金を集め、一部はすでに開業した。
一口オーナーのように宿泊施設に投資でき、町家を後世に残す社会的意義も感じられた。
京都へ流れ込んだ投資マネー。活力を高める半面、宿泊施設の建設競争が激化し、地価が高騰。市民がまちなかに自宅を確保しにくい環境を生んでいる。

京都の不動産業界では「ホテルバブルは今がピーク。東京五輪前後にはじけるのでは」との声がある一方、「京都で良い物件を求める中国人客はまだ大勢いる。ホテルが落ち着いても富裕層向けのマンション投資に向かう」ともみられる。