中国の旅行マーケットを引っ張っているのは女性!( 中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏インタビュー②)

「中国の旅行マーケットを引っ張っているのは女性達」 中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏
(やまとごころ 2018.11.06)

https://www.yamatogokoro.jp/inbound_interview/28049/


中国からの訪日客の4割がリピーター。若い層を中心に週末2〜3日訪日するケースが多い。
最近は女性が活発で、女性は男性よりお金を使い、自分の化粧品などを買うようだ。
爆買いはもう起こらない。買いもの代行業者も摘発され、このような買い物も厳しくなると王偉氏は言う。
中国国内旅行は9割が個人旅行。訪日旅行も2017年は6~7割、2018年は個人旅行が8割になる。
最近は、イベントや、お祭りへの参加。季節ごとの風景が見られる山登りが人気だという。多様化する個人の嗜好に合わせていかなければならない。
【ポイント】
——昨年、中国からの訪日客の4割がリピーター。リピーターとして日本に来るのはどのような人達なのでしょう。
若い層を中心に訪日するリピーターは多い。上海や浙江省や江蘇省に住む人が、週末などを利用して2〜3日、日本に来るケースが多い。
最近は女性が活発で、食べ歩きや旅行をする人が増えている。女性は男性よりもお金を使う。
女性は良い旦那を見つければよいと考え、将来よりも今を楽しむことが大切。男性は貯金して、家に籠もってゲームなどをしている物静かな人が増えている。
女性達は2、3人の友達同士でも海外にも行きます。そして、旅先では自分の化粧品などを買う。

——2015年に「爆買」が流行しその後落ち着きましたが、かつてのような買い物ブームはもう起きないのでしょうか。
ブームはもう無い。買うのは薬や化粧品、自分が使うものを買う程度です。
先日も上海の買い物代行業者130名が税金を支払わなかったため捕まりました。これからより厳しくなる。
家電などは買おうと思えばネットで買えるし、中国製も良い物があるので、日本で買い求めることは少なくなった。
免税店も決して安くはないので流行らない。

——最近の中国人は、どのようなショッピングを好まれるのでしょうか。
伊東屋とか、無印良品、鳩居堂などのように、日本人が好きな店を好みます。
最近の中国で流行っているのは「簡約風」あるいは「性冷淡風」と書かれる、北欧デザインのようなシンプルなものが好まれる。
 
——リピーターが増えることで、FIT(個人旅行)の割合も増えてきています。
中国国内は9割がFIT。台湾や香港への旅行も8~9割以上、日本旅行も2017年は6~7割、2018年は個人旅行の割合が8割になる。
初めての訪日は団体旅行でゴールデンルートを回った人も、2回目以降は、東京や京都だけではない場所へ行きたいと考える。特にその時期ならではのイベントや、お祭りへの参加。季節ごとの風景が見られる山登りも人気。
最近、中国ではスポーツが流行っている。2022年冬季オリンピックが北京で開催されるので、スキー人気も高まっている。一時流行ったゴルフは、接待と関係するため、公務員は禁じられたのでゴルフをできる人は限られるようになた。
運動不足を解消するためマラソンも大ブーム。中国語で走るは「跑」と言いますが、グループで街の中を走るクラブ「城跑」も盛んで多くの人が参加している。田舎を走る「村跑」にも出掛けていく。
「村跑」では、マラソン大会への参加ではなく、空気が良くきれいな景色の田舎をグループで訪れ走ることが目的。どこで開催するかは自分たちで調べて決めます。——どんな景色の所か、周辺に何があるか。交通手段、美味しい食事、良い買い物ができそうかを調査してネットで発信。そうして集まったクラブが「村跑」です。
そんな「村跑」の海外版を、今年7月鳥取で開催しました。昨年に引き続き今回で2回目の開催となります。

——日本で開催された「村跑」も、個人のグループで主催したのでしょうか。
鳥取のイベントは、中国の雑誌社が中心になって実施した。ネットに発信することで40名程の参加者が集まった。
子供連れのファミリーも3、4組。小さな子供が乗った乳母車を押しながら走る。
出入国は東京の空港を利用するので、東京で買い物もできる。
鳥取県は、同じような仕組みでゴルフイベントも開催し、こちらも40名程が参加している。

——村跑のイベント開催地として、鳥取を選ばれた理由は。
鳥取県は中国からの訪日客は多くない。中国人にとって鳥取は、人気漫画『コナン』所縁の場所ということで関心はあった。そこへ鳥取県より自然豊かで湖もありスポーツイベントに相応しいとして提案があり、中国政府のサポートもあり開催となった。
このようなニーズは今後もあるので、同じようなイベントができる場所を日本中で20〜30カ所探そうと考えている。