ムスリム旅行者が経済に与える影響が急拡大、世界の海外旅行消費の2割に!

ムスリム旅行者が経済に与える影響が急拡大、世界の海外旅行消費の2割に、中国やマレーシアなど3市場が牽引

(トラベルボイス 2018年11月16日)
https://www.travelvoice.jp/20181116-120549
世界中のムスリム旅行者がGDPにもたらす影響は、2017年1480億ドル(16兆2800億円)だといい、アジア圏は262億ドル(2兆8820億円)。2020年には27%増となる見通しのようだ。
アジアにおけるムスリム旅行市場は、インバウンド・アウトバウンドともの両方で起こり、ビジネスでも観光でも宗教の面でもストレスなく世界中を旅したいと願う中流階級の人々がその原動力となるという。
2060年に世界の3人に1人がムスリムだというから無視できない。
【ポイント】
世界中のムスリム旅行者がGDPにもたらす影響は、2017年1480億ドル(16兆2800億円)から、2020年1830億ドル(20兆1300億円)に拡大すると予測。世界中で約560万人の直接・間接雇用者を創出する予測となった。

アジア圏では、2020年までにGDPにもたらされる影響が330億ドル(3兆6300億円)に至り、2017年時点の262億ドル(2兆8820億円)から27%増となる見通し。
中国、タイ、シンガポールを含む非イスラム圏において、ムスリムのインバウンド旅行者が増加。2020年までに、非イスラム圏のインバウンド消費全体の22%を占める340億ドル(3兆7400億円)に至る見通しだ。
2020年までに世界中のムスリム旅行市場が産み出す直接雇用者230万人のうち、5割以上を占める120万人はアジア地域で創出されるとの試算。東南アジアでは70万人に至る。

アジアのムスリムが海外旅行をおこなうことによる消費額も拡大を続けており、2017年は全世界の21%210億ドル(2兆3100億円)。2020年には296億ドル(3兆2560億円)に達するとの予測。
その伸びを支えるのはマレーシア、インドネシア、中国のムスリム旅行者で、2020年にはこれら3市場のムスリム旅行者によるアウトバウンド消費が17%に至り、ヨーロッパの15%を上回る。
ムスリム旅行者による税収は、2020年までに2017年の195億ドルから240億ドルに伸びると予測、アジアで最大の利益国となる中国とタイがそれぞれ11億ドルと10億ドルを手にすると見込まれる。

「アジアは世界のムスリム旅行者市場の成長を牽引する主力地域。若く向上心ある人々や、ビジネスでも観光でも宗教の面でストレスなく世界中を旅したいと願う人々など、豊かになっている中流階級がその原動力となる」

アジアにおけるムスリム旅行市場は、インバウンド・アウトバウンドの両方で、イスラム圏であるかどうかを問わずあらゆる地域にとって、GDPの引き上げや雇用増大につながる可能性をもたらすことを示唆。
2060年には世界人口の3人に1人がムスリムを名乗ることから、旅行業界はこのトレンドを見過ごすことなく、素晴らしいチャンスと認識すべきだとの見解を述べている。