2020年に東京でホテル客室が不足するのは3か月、外国人旅行者は五輪開催後に集中!

ホテル客室不足で新たな試算、2020年に東京で不足するのは3か月、外国人旅行者は五輪開催後に集中? ―みずほ総研

(トラベルボイス 2018年11月27日)
https://www.travelvoice.jp/20181127-120641
2020年の全国の宿泊需要は、標準的シナリオで2017年比4.0%増の約5億3000人で、客室は2017年より4600室増加するという。
五輪開催の8月は、日本人の宿泊で最大1万3700室不足するが、オリンピック観戦が目的でない外国人観光客は8月の混雑を避け、秋にシフトするようだ。
【ポイント】
みずほ総合研究所が、「2020年のホテル客室数不足に関する新たな試算」をおこなった。
インバウンド需要、国際便やクルーズ船寄港回数などの要因に関する予測を踏まえ、複数シナリオを用いて宿泊需要を考察したもの。

2020年通年の全国の宿泊需要は、標準的なシナリオで対2017年比約4.0%増の約5億3000人。日本人と外国人が上振れるシナリオでは、約17%増の6億人に増加する見通し。
客室の供給側は、標準シナリオで2017年より4600室増加。ビジネスホテルを中心に、リゾートホテルやシティホテルも増える予測となった。

2020年の英・ロンドン五輪を参考に、2020年の東京の状況を月別に検証。オリンピック開催中に英国人によるロンドン訪問が急増したため、ロンドン訪問を希望していた外国人が訪問を別の時期にシフトする「五輪によるクラウディングアウト効果」を加味して分析した。

1月~7月、9月~10月については、いずれのシナリオでも客室が不足することはないものの、五輪開催時期の8月には日本人が東京に集中して宿泊することで、最大1万3700室程度の不足が発生。
五輪開催時期に混雑を避けて減少した外国人宿泊者が11月~12月にシフトするため、両月では客室が不足する可能性もみられた。

稼働率をみると、宿泊需要が上振れする場合では、稼働率は9割を超え、かなりひっ迫する見通し。
多くのシナリオで東京都内で不足が発生するのは新宿区、文京区、渋谷区。文京区では他と比較してホテルの新規開業計画が少なく、新宿区と渋谷区は外国人の需要が高いことが要因とされている。
※日本人と外国人のそれぞれの宿泊需要について、「上振れ」「下振れ」「標準」の3パターンを設定。
日本人と外国人の需給バランスについて3×3=9種類のシナリオを用意し、地域別に実際の不足数を試算した。一方、供給側については、2017年時点の客室数に2020年までの新規開設計画を反映した「標準シナリオ」と、既存施設の閉館なども加味した「下振れシナリオ」を設定。需要と供給それぞれの予測値を用いて客室不足数を算出している 。