中国人旅行者が次に注目する旅先はベトナム・カンボジア 航空路線が急拡大!

中国人旅行者が次に注目する旅先は? 航空データで見るベトナム・カンボジア路線の急拡大、国内需要の偏り
(トラベルボイス 2018年12月10日)
https://www.travelvoice.jp/20181210-122514
中国の航空需要が急拡大している。
2018年、中国/タイ間の座席数は2700万席(年29%増)。中国/ベトナム線の座席数は590万席。中国/カンボジアの座席数も400万席に増えた。
ベトナムとカンボジアでは、座席数が年率30%増、40%増となり、さらに急拡大する勢いだ。
中国人のアウトバウンドも急増しているが、中国へのインバウンドも増加しており、双方向の需要が拡大しているようだ。
【ポイント】
航空需要によると、今後、中国人旅行者が最も増えるデスティネーションは、ベトナムとカンボジアだという。
2000年代以降、中国市場が急拡大したデスティネーションはタイが代表的だが、近隣のインドシナ諸国へ需要が広がりつつある。
中国/タイ間における航空供給座席数は、2000年の360万席から2018年には2700万席。年29%増で急拡大。
ベトナムとカンボジアでも、過去5年間の中国路線供給数がそれぞれ年率30%増、40%増となっている。
中国/ベトナム線の供給座席数は、5年前は160万席以下だったが、2018年には590万席に達した。このうち2018年に増設されたのは75万席で、57%は中国系航空会社によるもの。ベトナム人旅行者にとっても、中国は韓国に次ぐ海外渡航先となっている。
カンボジア/中国路線の供給座席も、2018年までに、同じく75万席から400万席に増えた。
中国国内で稼働している空港は、2018年11月時点で国内線が226か所で、前年より5か所増えた。このうち73空港は、国際線も乗り入れているが、国際線の88%は、国内主要20空港に集中している。今年11月時点での供給航空座席数は、前年同月比で11.2%増。年間の総供給数は8億7800万席。
前年同月と比べて、国際線の供給座席数が最も増えた空港トップ3は、1位が広州白云国際空港。続いて上海浦東国際空港、深圳宝安国際空港。

国内線の供給座席数は前年比10.1%増だったが、地域的な偏りがある。
定期便が運航している2都市間路線では、計1380路線で供給が増える一方、641路線では供給規模がむしろ縮小。また供給数が最も拡大した上位15路線は、主に中国の東側や沿岸都市となる一方、縮小数が多かった路線は、西側の内陸部路線に多く見られた。

供給数が最も増えた路線のトップ3は、1位が上海/深圳線で、2018年の座席数は前年比68万5000席増。続いて広州/上海線(65万席増)、3位が重慶/深圳線。
逆に、供給が最も減少した路線は成都/西安で、120万席から24万5000席に縮小。マイナス幅は80%減となった。両都市間を3時間強で結ぶ高速鉄道が開通したことが影響した。

中国政府が掲げてきた長距離路線における「ワン・ルート、ワン・エアライン」方針が改定されたことで、今後、国際線の拡大と競争の促進が期待されている。
同方針が撤廃されるのは、5000km以上の長距離国際線で、すでに週14便以上が運航しており、中国系キャリアのシェアが70%以下の路線。同条件に該当するルートは現在、計37路線あり、中国側の発着空港は北京(18路線)、上海(16路線)、広州(3路線)。目的地では欧州が最多で15都市、北米が13都市となっている。