2019年の航空旅客数は5.7%増の45億9000万人、 成長ペース鈍化! ―IATA予測

 
2019年の航空旅客数は45億9000万人に、 成長持続もペース鈍化、不安定な世界情勢に懸念 ―IATA予測

(トラベルボイス 2018年12月18日)
https://www.travelvoice.jp/20181218-123066
 
 
2019年の航空旅客数は前年比5.7%増の45億9000万人と予測されている。
燃料費の下落や、GDP成長率が3.1%と堅調な世界経済を理由に10年連続での黒字を達成だという。
リスク要因として、貿易戦争や英国のEU離脱など、世界の政治・経済情勢の不透明さがあるものの、旅客需要は有償旅客キロ(RPK)が6%増と順調に推移するようだ。
 
 
【ポイント】
国際航空運送協会(IATA)は、2019年の航空旅客数は前年比5.7%増の45億9000万人と予測。伸び率は2018年より鈍化すると見込んでいる。

2019年の世界の航空産業の純利益は、2018年の323億ドルをわずかに上回り355億ドル(約3兆9000億円)と予測。

売上は同7.7%増の8850億ドル(約97兆3500億円)。出発旅客一人当たりの利益は7.75ドル(2018年は7.45ドル)。

燃料費の下落や、GDP成長率が3.1%と堅調な世界経済を理由に、10年連続での黒字を達成すると予測。
リスク要因は、貿易戦争や英国のEU離脱など、世界の政治・経済情勢の不透明さを挙げた。

旅客需要の見通しは、2019年は有償旅客キロ(RPK)が6%増、座席キロは5.8%増。需要が供給を上回ることから、座席稼働率が上昇し、イールド(単位運航距離当たりの売上)も1.4%増と予測。航空券以外の付帯収入(アンシラリー収入)を除いた旅客収入は、2018年の5640億ドルから、6060億ドルに拡大すると見込んでいる。

2019年の最大の純利益は北米地区で前年比13%増の166億ドルと予測。旅客一人当たりの純利益は16.77ドル。
欧州の純利益は前年から微減の74億ドル。旅客当たり純利益は6.4ドル。
2016年のテロ事件から需要は回復しているものの、競争の激化、空港管理コストの上昇などが利益を圧縮している。
アジア太平洋地区は、LCCの台頭や、貨物需要の好況など、地域によってばらつきがある。全体の純利益は同8.3%増の104億ドル。旅客当たり純利益は6.15ドル。
中近東地区は、難題続きだった2018年から回復し、2019年の純利益は同33%増の8億ドルと予測している。
旅客当たり純利益は3.33ドル。航空座席は2017年の前年比6.7%増から2018年は同4.7%増、2019年は4.1%増が見込まれている。
南米地区は、純利益が75%増の7億ドル。旅客当たり純利益は2.14ドル。ブラジルの景気が回復する一方、アルゼンチンの情勢は混とんとしている。現地通貨の対米ドル為替レートが弱いことも利益を圧迫している。
アフリカ地区の航空業界では、業績がゆるやかに回復し、赤字幅は減少するものの、3億ドルの損失を予測している。旅客当たり損失は3.51ドル。