海外のキャッシュレス事例にみる、日本のキャッシュレス決済に必要なもの!

海外のキャッシュレス事例にみる、日本の決済に必要なもの
(ITmedia Mobile 2019年1月14日)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1901/14/news011.html


キャッシュレスは小銭を持つ煩わしさやコスト削減など多くのメリットがある。
日本では、クレジットカードのスキミングや不正利用などの安全に疑問を持つ方も多いようだが、現金なら盗難や紛失で取り返せない。
北欧がキャッシュレス先進国となった理由は、デビットカード決済が発達しており「あえて現金を使う必要がない」からだという。
最近は指紋認証センサーを内蔵したカードも登場しているといい、安全性もさらに強化されるようだ。


【ポイント】
「キャッシュレス」は、「現金の輸送や管理にかかるコストを削減」「レジ締め業務の簡略化」「お金の流れを明確にする」という、政府や企業(小売店)側の視点と、煩わしい小銭の管理や紙幣の保管、「ATMへ行く」という行為から解放されるユーザー側のメリッがある。

クレジットカードのスキミングやPayPayでの不正利用の話を聞いて安全に疑問を持つ方もおられるが、現金は盗まれたら終わりで取り返す手段がない。火災や洪水といった災害で失われる可能性もある。
カードは盗難や紛失時点でカード会社に連絡すれば止められるし、不正利用は後でチェックして指摘することもできる。

Apple Payのように決済に際して生体認証やPINコードを要求する仕組みであれば、不正にカードを使われる可能性は低くなる。
3Dセキュア(クレジットカードの個人認証サービス)でオンラインでの不正利用を防止する。
ICチップの入ったクレジットカードでは決済にPINコードが必要になるが、NFCに対応したカードでは一定の少額決済ではPINコードは不要。
最近は指紋認証センサーを内蔵したカードも登場している。

北欧がキャッシュレス先進国と呼ばれ現金決済が低い理由は、国や金融機関の方針もあるが、一番の理由は「あえて現金を使う必要がない」からだ。
もともと北欧を含む欧州ではデビットカード決済が発達しており、実際にカード決済できない店舗は限られている。街の露店でさえ「iZettle」というスマートフォン向け決済サービスを使ったカード決済を受け入れている。

レストランでの割り勘やお金の貸し借りなど個人間での送金については、スウェーデンの「Swish」、デンマークの「MobilePay」、ノルウェーの「Vipps」のようなサービスが存在する。
Swishは現地の銀行口座を持つ人が利用できる送金・決済サービスで、相手の電話番号さえ知っていれば送金が可能だ。
キャッシュレスは不正蓄財や裏金防止に役立つといわれ、一般的市民であれば面倒な税金処理を回避できて透明化されるため、確定申告は自動化されるなどメリットの方が多い。

2000年代にオンライン通販が拡大した中国は、多くの人がアリババなどのサービスを利用し、決済用アカウントを持っていたことが、キャッシュレス化を進展させた。
Alipayの利便性が非常に高い。WeChatも中国で広く利用されている国民的チャットサービスであり、店舗決済対応以前より個人間送金として使われている。
中国ではオンライン利用全盛期にスマートフォン普及期が重なったことも大きい。