若者の旅のトレンド、「旅先での体験嗜好」「デジタルノマドの台頭」!

注目すべき若者旅の6つのトレンド、「満足度のカギ」から「デジタルノマドの台頭」まで分析

(トラベルボイス 2019年1月22日)
ミレニアル世代以降の若者は旅先での体験への嗜好が2012年と比べ2017年は26%増えた。飲食にお金をかけてもよいが37%、航空機クラスのアップグレードは最も人気がなかった。
短期旅行が増えていることから、留学、ワーキングホリデー、ホームステイ、文化交流など長期間滞在する若年旅行者の誘致を再考する必要がある。
旅行期間1ヵ月の満足度がピークで、3ヵ月~6ヵ月の旅行期間でも満足度は高い。旅行先で多くの経験をするほど満足度も上がる。満足度が高かったのは、メキシコ、日本、インドネシア、ペルーだ。
【ポイント】
2000年代以降に社会人になる「ミレニアル世代」と、そのあとに続く「ジェネレーションZ(Z世代)」若年層及び学生の旅行者に関する世界的調査「ニュー・ホライズンズIV」は、2002年以降の30歳以下の旅行者市場が、旅行業界にとって有用な結果を示している。
このレポートは、世界青年学生教育旅行連盟が5年ごとに行っている調査。
2017年の調査では188の国と地域から5万7000人以上の回答を得た。
1. 旅行にかける費用
旅行中にお金をかけても良いものを質問したこところ、体験にお金を出したがる嗜好がはっきりした。
回答者の37%は飲食にお金をかけても良いとしたが、従来旅行における「贅沢」とされてきた航空機クラスのアップグレードは最も人気がなかった。
若年層の旅行者が旅先で様々な活動をおこなう割合が2012年と比べて2017年は26%増えた。ミレニアル世代はプレミアムな旅行商品より、ユニークな経験を旅行プランに加えたものが効果的ではないか。

2. 増え続ける情報量とオンライン旅行代理店(OTA)の利用
旅行情報を得るソースの平均は、2002年は3だったが2017年には10以上に増加した。
2017年でも最も多い情報源は「友人や家族」だが、ソーシャルメディア、比較サイト、検索サイトなどオンラインで集められて、著しく増している。
10年前は、旅行代理店の実店舗が若年層の旅行予約の70%以上を扱っていたが、2017年はその多くが直接予約、オンライン旅行代理店(OTA)などオンラインに移行した。

3.  若年層旅行者の人気旅行先
旅行先人気上位は、2007年や2012年と大きく変わってはいないが、2017年の調査によると、若年層旅行者の旅行先トップは米国で変わらないが、2012年より割合は減っており、オーストラリアが10年ぶりにトップ10に返り咲いた。
若者はいまでも米国を訪問することに興味を持っているが、あまり訪問されていない旅行先を選ぶ人も増えている。また、120日以上の長旅がわずかに減っており、短期旅行が増えていることから、留学、ワーキングホリデー、ホームステイ、文化交流などの長期間滞在する若年旅行者の誘致を再考する必要がある。

4.  デジタルノマドの台頭
旅行スタイルのことを、2017年の調査で「旅行者」や「バックパッカー」という名称ではなく「デジタルノマド」としたのは、ミレニアル世代とジェネレーションZの0.6%に過ぎなかった。しかし、若年旅行者の0.6%というのは、1800万回の旅行に相当する。
デジタルノマドはAirbnbを多用し、独自の滞在先を確保している(56%が直近の主要な旅行で利用)。
彼らはPC、スマートフォン、タブレットから航空券の予約する傾向が最も強いグループで(85%が利用)、宿泊施設予約のためにOTAを利用する割合も高い(55%が利用)。さらに、ホームシェアリングを利用するデジタルノマド旅行者は、他の旅行者の約3倍だ。
デジタルノマドは旅行やライフスタイルについて、ブログを通して他の若い旅行者に影響を与えており、高速WiFiを提供しているシェア物件も増えている。
5. ミレニアル世代とジェネレーションZの旅行における満足度の3つの鍵
ミレニアル世代とジェネレーションZの旅行における満足度は、目的地、旅行期間、タビナカの活動だ。
旅行期間1ヵ月が満足度のピークではあるが、3ヵ月~6ヵ月の旅行期間でも満足度は高い。旅行先で多くの活動や経験をするほど満足度も上がる。満足度が最も高かったのは、メキシコ、日本、インドネシア、ペルーだった。
自らの環境と異なる地域への長期間の旅行が、若年層旅行者により大きな満足をもたらすようだ。

6. ジェネレーションZが示す若年層旅行の未来
ジェネレーションZは、2020年には最大数の消費者世代になろうとしている。
彼らは、オンライン予約をするが、OTAやサードパーティーのウェブサイトの利用は少ない。また、ジェネレーションZはミレニアル世代より社交的で、旅先で地元の人たちと関わりたいという傾向が強い。
ジェネレーションZはミレニアル世代と比べて旅先での活動に重点を置く傾向が既にあらわれている。