京都府の宿泊施設の経営で収入高が2極化、規模による違いが鮮明に -帝国データ

京都府の宿泊施設の経営で収入高が2極化、規模による違いが鮮明に、収入高ランキング1位はJR系 -帝国データ

(トラベルボイス 2019年5月9日)
帝国データバンクの京都府内のホテル・旅館の経営状態の調査なので止むを得ないが、2017年度のデータではあまり役に立たない。
しかし、2017年度から経営状態は厳しい状態に入っていることが明らかになった。
当面、訪日客数は減らないと思われるが、客室稼働率、単価は減少する局面になっていることは間違いない。
【ポイント】
京都府内のホテル・旅館を主業とする企業156社の経営状態調査(2017年度)によると、収入高合計は2013年度以降、国内外の観光客の増加で5年連続で増加。2017年度は前年比9.0%増の1226億500万円となり、伸び幅も過去5年間で最大となった。

2017年度は増収企業の数は減少し、減収企業と横ばい企業が増加。
収入が高いほど増収企業の割合が大きいが、収入高が小さくなるほど横ばい企業が増えた。
「100億円以上」の企業が3社すべて増収。次いで「10億円以上50億円未満」の企業は6割弱、「5億円以上10億円未満」の企業は4割弱が増収となった。
最も企業数の多い「1億円以上5億円未満」の企業で増収したのは3割強で、5割弱の企業は横ばいに。「1億円未満」の企業は増収が1割強、横ばい企業が6割弱になるなど、収入規模によって2極化の傾向が鮮明になった。

「100年以上」企業の6割が横ばい、「50年以上100年未満」は3割が増収、4割弱が横ばいであるのに対し、「10年以上30年未満」は4割が増収だった。
2017年度の収入高ランキングでは、1位は京都駅ビル内の「ホテルグランヴィア京都」で、前年比1.2%増の約324億円。2位は「京都ホテルオークラ」「からすま京都ホテル」などを運営する京都ホテルで約127億円(決算期変更に伴い15か月の変則決算)、3位は「京都タワーホテル」「ザ・サウザンドキョウト」など5ホテルを運営する京阪ホテルズ&リゾーツで47.5%増の約118億円だった。

京都府内では「パークハイアット京都」や「アマン京都」などの海外高級ホテルから、JR西日本グループの「ヴィアイン京都八条口」など多様なホテルのオープンが予定され、2020年までの新規開業計画が相次ぎ、競争激化が予想される。

今回の調査では増収企業数が減少し、収益高規模での2極化傾向も露見。業歴の長い企業では稼働率が高水準となり、飽和状態に達している。
今後は年商規模や業歴を問わず、勝ち組と負け組の2極化がさらに鮮明になるとし、中小企業を中心に収益悪化の可能性もあると指摘している。