『大阪•関西万博、統合型リゾート、訪日外国人、そして エンターテイメント!』 (要旨)

5月25日、映像情報メディア学会の「アート、デザインとICTテクノロジーのクロスプロデュースによるイノベーション」というシンポジュームのパネルに参加してきました。

基調講演の東京大学の原島 博教授の話は
「これからは、探求知の時代(デカルト)ではない、集合知の時代(レオナルドダビンチ)」
「現代は複雑で一人ではできない。コラボレーションの時代」
と哲学的な話で、正直、面食らいましたが、得るところが多かったです。

他の登壇者から得たメッセージは下記の内容でした。
「障害は社会にある」
「プロデューサーは、他社の豊かさ(幸せ・喜び)を創る人」
「多様性を受け入れる地域がイノベーションを起こす」

また、5月24日に吉本興業の田中宏幸副社長の講演の中で、「昔は、座主が芸人を引っ張ってきて芸に注文をつけていたが、キングコングの西野亮廣など、今の芸人は、自分で企画し、シナリオを書き、SNSでPRし、クラウドファンディングで金を集める」という話も紹介し、この話も原島先生のいう「一人でできない、SNSで共感を集める、コラボレーションの時代という話に繋がる」と思い、私のプレゼンに入りました。
それでは私のプレゼン要旨をお伝えさせていただきます。


『大阪•関西万博、統合型リゾート、訪日外国人、そして エンターテイメント!』

1、大阪の訪日外国人観光客 !
・ 2018年に大阪に訪れた外国人観光客は1141万人。東京の1377万人へと肉薄!
・ 中国455万人:36.2%、韓国239万人:21.7%、台湾122万人:12.6%、香港72万人: 6.7%

・ 大阪は東アジアの観光客が多い。(大阪82.2%、東京64.3%)

2、大阪湾の人工島「夢洲」、梅田「北ヤード」
・「夢洲」は、大阪湾の最西端の、人工島「咲洲」「舞洲」「夢洲」の一つで、面積は390ha。
  万博用地100ha(2025年)、IR用地70ha(2024年以降の計画)。
・ 現在「夢洲」は、コンテナ埠頭とメガソーラ発電所のみで、埋め立て未了地域あり。
  万博用地の跡地活用が課題。
・ 「大阪・関西万国博覧会」のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
  想定来場者数:約2800万人。経済効果:約1.9兆円。開催期間:2025年5月3日〜11月3日。
・ 梅田北ヤードの全体面積は24 ha。うち7 haがグランフロント大阪として先行開業。
  2期エリアは17 ha。中央部に4.5 haの都市公園を計画。
  新駅「北梅田(仮称)」はH35年開業予定。
・ 関空から新大阪へのアクセス向上のため、大阪都心を南北に貫く鉄道新線「なにわ筋線」を建設。
  2031年開業予定。

3、大阪のその他の動きと、新しいエンターテイメント 
・ 大阪城エリアの約105.5haを大阪城パークマネージメントとして指定管理者に委託。
  大阪市は委託料を支払わず、共同事業体が市に固定費と収益に応じた納付金を支払う。
  27年度:約2億4千万円、28年度:約2億5千万円。大阪市が管理運営していた26年度は約4千万円の赤字。
・ 2017年6月、大阪城の商業施設「JO-TERRACE」を開業
  2017年10月「旧第4師団司令部庁舎」を改装し、レストランや侍体験などが入る「ミライザ大阪城」を開業。
  2019年2月、劇場型文化集客施設『COOL JAPAN PARK OSAKA』3ホールを開業。
 「KEREN」という和と洋、デジタルアートが渾然一体となったレビューが上演されています。
・ 道頓堀のくいだおれ太郎の地下で、ノンバーバル フード ミュージカル 『GOTTA』 を2018年4月よりロングラン公演。
・ 道頓堀に芝居の歴史を伝えるミュージアム「道頓堀ミュージアム並木座」が2019年3月にオープン! 世界中で使われている“回り舞台”や“セリ”は道頓堀が発祥の地。
・ 大阪ミナミに伝統芸能をと、出雲地方の「石見神楽」に惚れ込んだ高橋社長が「石見神楽なにわ館」を2019年4月にオープン。
・ 大阪は大衆演劇のメッカ! 大阪府の劇場は約30箇所。
  昭和初期は全国に約600の劇場があり人気を博したが、昭和30年代ごろから衰退。近年は、座長の若年齢化が進み人気が回復。現在、約120劇団ある。
・ 大阪は講談ブーム! コミュニティーセンターなどで定期公演多数。
  此花区に常設劇場『此花 千鳥亭』が2019年2月オープン
・ 今、新今宮(通天閣界隈)が熱い!
  串カツや安い宿泊施設だけではない。若いアーチストや事業者が増えている。
 「ホームホステル大阪」は、宿泊だけでなく、コミュニティスペースの人気が高い。
  ドヤ街のホステルもアートの実験場。
  星野リゾートの都市型ホテル「OMO」は、2022年に開業予定。

4、ナイトタイムエコノミー
・ 『ナイトタイムエコノミー』とは、20:00から翌朝午前3:00までの経済活動。
・ 外国人観光客の旅行消費額に占める娯楽の割合は、2017年で日本3.3%、アメリカの12.2%、フランスの11.1%(2015年)。日本の娯楽における消費は欧米と比較すると少ない。
・ ロンドンは、年間263億ポンド(4兆円)の経済効果と、125万人の雇用。
ロンドン地下鉄は、毎週金曜日と土曜日に終夜運行。
ミュージカルは夜8時開演。美術館も夜12時近くまでイベントが行われている。 
・ 外国人の免税販売のピークは21時〜24時。旅行者は日中、お土産を持ちながら観光はしたくない。お土産だけを購入して、そのままホテルに戻りたい。
  ドンキホーテの、訪日客の時間帯別売上高のピークは夜の10時台に集中。
・ 訪日外国人観光客が求めている実態は? 日本食と買い物! エンターテイメント?

5、それでも混雑! 「かなわんわ…」 オーバーツーリズム
・ オーバーツーリズムとは、観光地が耐えられる以上の観光客が押し寄せる状態を指す。
・ 「観光」は地域経済に大きな貢献をもたらす。
  住民は、観光客数が少ない間は好意的に見てくれるが、観光客数が増加するとともに「好意的」→「無関心」→「苛立ち」→「敵意」へと変化していく。
・ キャリーバッグの増加で歩きにくい。食べ歩きでゴミのポイ捨て。電車・バスの混雑。深夜の大声。など、マナー問題も度を過ぎると社会問題。

6、 NPOスマート観光推進機構は
・ オーバーツーリズム、『手ぶら観光』に取り組んでいる。
・ 観光の勉強会『観光のひろば』を開催し、関係者の啓発に取り組んでいる。
・ 毎日、観光のトレンド情報を配信している。