京都ブランド浸透で菓子製造4年連続で売上増も 頭打ち感がある!

京都ブランド浸透、菓子製造4年連続で売上増 伸び率は鈍化
(京都新聞 2019年08月26日)
京都府の菓子製造業者の総売上高は4年連続の増収になった。伸び率は15、16年度は3%台と続いたが、17年からは1%台に縮小し、頭打ち感が出てきている。
増収企業は、京都駅や観光地の土産店で幅広く安定した販路があり、大量受注できる企業が多く、減収企業は、百貨店や実店舗を中心に出店するが、ネット通販やコンビニなどへの販路拡大の遅れが目立つという。
【ポイント】

京都府の菓子製造業者160社の2018年総売上高は、前年比1・0%増の862億円と4年連続で増加。京都ブランドの浸透で拡大基調が続くが、伸び率は17年から鈍化傾向で、インバウンド(訪日外国人)やネット通販などでの販路拡大に課題もみられる。

総売上高は、4年連続の増収だったが、伸び率は15、16年度は3%台が続いたが、17年からは1%台に縮小した。

(18年の売上高が判明した菓子製造業者178社(18年度総売上高875億円、前年比1・0%増)のうち、5年間のデータがとれた160社で集計)

18年の売上高が判明した菓子製造業者178社を対象にしたデータでは、18年に増収は14・0%(前年比2・3ポイント減)、減収は15・7%(1・7ポイント減)と両方低下したが、「横ばい」は70・2%(3・9ポイント増)と上昇し、頭打ち感が出てきている。

「横ばい」企業の中で比率が最も高かったのは、業歴が「100年以上」が75・6%、「50~100年未満」が72・2%で、業歴が長くなるにつれて、売り上げが伸び悩む傾向がみられた。

業歴別売上高比較によると、「50~100年未満」が40・4%で最多。「100年以上」が25・3%となり、50年以上の企業が6割以上を占めた。

増収企業は、京都駅や観光地の土産店で幅広く安定した販路があり、大量受注に対応できる企業が多く、減収企業は、百貨店や実店舗を中心に出店するが、ネット通販やコンビニなど他販路への対応への遅れが目立つ傾向があるという。

伸び率の縮小傾向が続く中、インバウンドの取り込みも十分でない企業が多く、「贈答習慣の変化や競合商品の出現で販売環境が悪化して倒産した企業も出ている。小豆などの価格高騰も懸念され、競争激化が続く業界ではさまざまな施策への対応が迫られる」とみている。
帝国データバンク京都支店がまとめたレポート。