日本酒100種、セルフで飲み比べ 訪日客の人気の「クランド サケ マーケット」!

日本酒100種をセルフで飲み比べ 訪日客の人気店に  
(日経電子版 2019年9月13日

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO49236000Q9A830C1000000?channel=DF080420167228
東京で展開する日本酒専門店「クランド サケ マーケット」は、リーズナブルで、魅力に飛んだ日本酒の飲み方も提案しているようだ。
渋谷店では客の20~30%は外国人が占め、6割が欧米系、4割がアジア系。
外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれ、外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれて来店しているという。
アンテナショップのようでアンテナショップではない。東京に行った際、ぜひ体験したい。
【ポイント】
日本酒専門店「クランド サケ マーケット」は、100種類の日本酒をセルフサービスで自由に飲み比べできる東京の店。都内に7店舗展開、普段飲むことのできない小さな蔵元50~60カ所の酒を豊富にそろえ、客が自分で冷蔵庫から酒を取り出して、自由に好きなだけ味わうことができる。日本人だけでなく外国人客も目立つ。

料金は時間無制限で税込み3240円。平日30分の場合は1080円(税込み)、平日90分と週末の昼飲み(時間無制限)は2160円(同)。酒のさかなはミックスナッツや煮玉子など10~20種類(200円~、税込み)そろえているが、料理の持ち込みや近隣からのデリバリーも可能。店内には貸出用のまな板や包丁、電子レンジまである。

蔵元でしか味わうことができない新鮮な酒を専用サーバーで提供したり、「酒燗器」も設置して自分でお燗して楽しめる。店オリジナルのブレンドだしを店の酒に加えて楽しむ「出汁(だし)割り」にもトライできる。
酒がそれほど強くない人には「ソフトドリリンク割り」を提案。大吟醸ハイボールや日本酒カクテル、日本酒アイスまで体験できるテイスティングバーだ。
同社は、蔵元と一緒にオリジナル酒を開発して販売するオンラインストアも運営する。毎月2980円(税別)で日本酒1本(720ミリリットル)とその土地の酒のさかなや情報誌などが届く。
「セルフで好きなだけ自由にカジュアルに」というスタイルが日本に住む外国人や訪日外国人客に人気だ。渋谷店では客の20~30%は外国人が占めているという。
「海外で日本酒を楽しむには、輸送コストや関税がかかるのでどうしても高くなる。
日本酒は海外では高級酒の一つですが、KURANDでは時間無制限で飲み放題でリーズナブル。酒の飲み比べを存分に楽しむための自由空間が外国人に好評です」と同店経営者は
語る。
外国人客は6割が欧米系、4割がアジア系だという。そのほとんどは外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれて来店している。中国や韓国・台湾のメディアからの取材依頼が多いという。
渋谷・新宿・池袋など、ターミナル駅近くにあることも外国人客を獲得できる理由の一つ。
入り口には人気サイトによるおすすめ店の認証を掲示するほか、飲み放題システムを英語で説明したボードを設置する。世界各地からのお客のスナップ写真も飾り、安心して入店できる店もアピールする。

入店した客は「最初の一杯にオススメのブース」、「季節限定ブース」などとカテゴリーに分かれた冷蔵庫の酒の中から1本を選ぶ。
蔵元が地元で生産された単一のコメ品種と地元の水で醸した酒は「シングルオリジン」と呼んで「テロワールブース」に陳列。ワイン好きな欧米人などがすごく興味を示すブースだという。壁には英語で説明した日本地図もあり、各地に旅した気分を味わいながらシングルオリジンを飲み比べできる。
甘口コース、辛口コースもある。「外国人は日本酒ビギナーも多く、初心者は100種類から1本を選ぶのが困難。ブース分けで選びやすくなる」という。日本人客は20~30代がメイン。この売り方はカジュアルに楽しみにいたいという日本の若者にも好評だ。
イギリス人の男性スタッフが渋谷店で月に1回、外国人向けのイベントを開催するほか、年に数回、蔵元を呼んでイベントも開催している。
イベントは英語や日本語が入り交じって盛り上がる。そこで話題になるのは、同社プロデュースのユニークな酒。例えば、チョコに合う山廃仕込みの長期熟成古酒の銘柄は「I love choco(アイラブチョコ)」(埼玉・寒梅酒造)。チーズに合う甘口は「Macheese(マッチーズ)」(徳島・三芳菊酒造)。肉に合う味濃いめの辛口は「29(ニク)」(岐阜・舩坂酒造店)など。他にはサムライやアニメが描かれたラベルの酒も外国人客には人気だ。
大吟醸や吟醸、純米酒など、特定名称酒は細かすぎて、ややこしいと感じる外国人客が多い。特定名称酒だけがスポットを浴びるのでなく、様々な日本酒を世界に伝え、小さな蔵元にも関心が集まるようなビジネスを展開して行きたいという。
「日本酒をもっとカジュアルに楽しめることを世界中に発信したい。日本酒をもっと身近に感じて欲しい」と訴える。