Airbnbの体験プログラムは、ゲストと訪日客との深い共感がある!

ゲストとの深い共感を呼ぶインバウンド体験プログラム、ファッションのプロによるショッピングツアーとは? 

(やまとごころ 2019年9月3日)
Airbnbの体験プログラムは、個人のホスト(ガイド)が個人のゲスト(お客様)とマッチングするシステムを導入しており、その経費には最大1億円もの保険まで入っているという。
Airbnbの体験プログラムに登録すると、個人ゲストから予約が入り、CtoCでつながる。そこには企業が介入するのではなくて人と人のつながりを感じるという。
紹介されているショッピングツアーも、日本を知らない外国人にとって、貴重な情報源になっているようだ。Airbnbの体験プログラムに今後も期待したい。
【ポイント】
Airbnbは、宿泊だけでなく、個人が提供する体験のマッチングや予約に参入した。
2018年に通訳案内士に関する法律が改正され、誰でも有償で外国人をガイドできるようになったことで、日本でも様々なガイドが個性的なツアーを企画・提供されるようになった。
石塚博之さんの体験プログラムは、銀座・渋谷・原宿でパーソナルショッピングの体験を提供している。主に欧米系の富裕層が利用し、2時間のショッピングをお供する。
石塚さんは、もとはグッチのセールスで、国内販売1位の実績もあるといい、ファッションに対して見識が高いので、ショッピングツアーのプロデュースとアテンドで、Airbnbのエクスペリエンスの立ち上げ時に声がかかり、2016年8月にトライアルとしてスタートした。
トライアルが好評で、誰も手をつけていなかった訪日パーソナルショッピングに可能性を見出した。
募集は、銀座は2名、渋谷・原宿は最大5名で案内していて、Airbnbのみから受け付けている。
案内するのは、ジュエリー、時計、服飾、皮革カバン、靴などのファッション領域のみ。スタート時は、一人2時間5000円だったが、現在は、一人1万800円。2名まで参加が可能で、貸切り案内の場合は3万円、渋谷・原宿は2時間半で1人7500円、貸切り4万円で対応する。 
 
銀座でのショッピングでは、「好きなブランド」「好きなスタイル」「日本滞在中に買いたいもの」の質問によってコースを変えるという。
銀座のブランドショップの品ぞろえや在庫状況が頭の中にインプットされていて、コースのイメージがつくという。各店舗のマネージャーや店長と普段からコミュニケーションを取っているので、事前にいろいろな情報や質問もでき、空振りが少ない。
この2時間のコースを石塚さんは、1日に、2回から3回をまわる。1回あたりで、ブランド数としては、15~20は最低限まわり、5~6店舗でゲストはショッピングをするそうだ。2時間を超えてしまうとゲストが疲れてしまうので、2時間で終わるようにしている。
42か国から1000人以上が参加。6歳から76歳と幅広く、2年半で8000万円以上の売上に貢献している。通販にない、リアルなショッピングは、さわる、匂う、など感情が動き、思い出に残るという。
 
体験終了後、おすすめのレストランや美術館を質問されても、ゲストの嗜好を把握しているから、的確な案内ができる。ゲストから個人的に好きなお店を聞かれた場合は、後からお店リストを送るそうだ。
人間的につながる事が、個人ガイドに参入する上で重要だ
渋谷・原宿は、客層も異なり、案内の仕方も変えている。カジュアルさ、楽しさをコンセプトに組み立て、ブランドの世界観を味わえるストリート系のファッションブランドの路面店を案内する。
そして、お店からキックバックはもらわないという。
 
毎日のように外国人ゲストを案内することで、彼らの生の声を聞くことができ、ノウハウが積みあがってきている。
世界のファッショントレンドは、ミニマリズムへと向かっていて、サスティナブルが世界観だという。自然素材としてのコットン、ウールなど、世界的レベルでも日本の商品は高品質で安価といえる。
日本の素材、縫製、洗いなどの技術が高いことを欧米の富裕層は知っていて、彼等をターゲットとする欧米系ラグジュアリーブランドはその価値を高く評価している。日本ではあまり知られていないブランドでも、実は技術が高く、目が肥えた彼らは、その価値に気づくという。メイドインジャパンが海外では人気なのだ。シャネルなどは、日本全国をまわって提携企業を探している。
石塚さんはキックバックをもらわないので、恩義に感じたショップからはコラボ企画の提案をもらったそうだ。日本の有名ブランドとデニムのストールコートを作ってGINZA SIXの2周年記念限定アイテムとして販売した。外国人客が好む石塚さんのノウハウがいかされていて、すべて完売した。
石塚さんはパーソナルショッピングという新しいジャンルを開拓し、さらなる可能性を模索していた。