クルーズ船のキャンセル相次ぐ 沖縄や九州の経済に打撃!

クルーズ船のキャンセル相次ぐ 地方経済振興に冷や水

(朝日新聞デジタル 2020年2月9日)
 
 
新型肺炎の感染が広がっています。空気感染はほとんどなく接触感染のようです。手洗いだけはしっかり励行してください。
2月に日本に寄港するクルーズ船は、昨年末に123箇所の予定でしたが、5日時点で75箇所に減ったようです。
2019年のクルーズ船による訪日外国人は215万人。今年は大きな打撃を受けそうです。
【ポイント】
大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号内で新型肺炎が感染し、乗客が船内に隔離されている事態を受け、別のクルーズ船の予約キャンセルが相次いでいる。
訪日外国人の増加や地方経済の振興に寄与してきたクルーズ船観光だが、一気に冷え込むおそれもある。
 
日本人向けクルーズ船旅行を手配する「クルーズプラネット」は、7日夕までにアジアが寄港地に含まれるツアーで数百人以上のキャンセルが入った。3、4月に日本を出発してアジアを巡るコースで特にめだつ。
キャンセルは予約の3%程度だというが、今後、さらに増える可能性も。客船が留めおかれているニュースを見て、『念のため』と取りやめる人もいる。
クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」を運航する日本クルーズ客船は、横浜を出て沖縄や奄美大島を回るツアーを18日から予定する。中国に寄港する予定はないが、それでも若い世代を中心に予約客の1割弱が取りやめたという。
「不安なイメージが必要以上に広まってしまった。船内ではアルコール消毒など感染症対策をしっかりしていることを知ってほしい」と話した。
 
国土交通省によると、昨年末時点では2月中にクルーズ船が延べ123カ所に寄港する予約を入れていたが、5日時点で75カ所に減り、その後もキャンセルが続くという。
クルーズ船による訪日外国人は2019年には215万3千人。41万6千人だった14年に比べると約5倍に伸びた。旅客の約8割は中国発。日本への寄港回数も14年より2・3倍に増えた。

クルーズ船の寄港が急に増えたことで、港の施設が足りず、やむなく貨物ヤードで旅客を受け入れることもあったという。
受け入れ態勢を整えるため、国交省は17年から「官民連携による国際クルーズ拠点」を募り、これまでに横浜、清水、佐世保、八代など九つの港を選んだ。
これらの港では、協定を結んだ船会社が岸壁を優先的に使えるようにする代わりに、船会社が旅客ターミナルの改良に投資するなどして、受け入れの環境を整える。岸壁をつくったり延ばしたりする工事も行う。
 
クルーズ船による訪日客は18年以降は頭打ちの傾向もみられていたが、今年は外国の船会社が新たな大型船をアジア市場に投入する計画を表明し、需要が回復すると関係者が期待していた矢先に「冷や水」を浴びせた。
寄港地での外国人消費が冷え込むことにもつながり、日本経済に影を落としそうだ。